膣トリコモナス症
膣トリコモナス症とは?
トリコモナス原虫は原生生物でありヒトに寄生するものは3種類あります。膣トリコモナス(Trichomonas vaginalis)のほか、口腔トリコモナス(Trichomonas hominis)、腸トリコモナス(Trichomonas tenax)が知られていますが、病原性を示すのは膣トリコモナスだけといわれています。女性では膣に最も多く、膀胱、尿道、子宮頸管、バルトリン腺など、男性では尿道、陰茎包皮、前立腺、精嚢にも寄生します。
膣トリコモナス症の原因
感染経路
主に性交渉ですが、日常の生活の中で感染することもあります。タオル、便器や浴槽での感染も報告されております。
膣トリコモナス症の症状
- トリコモナスは感染していても無症状の割合が3割~5割程度います。
- 症状が出る場合だと、女性では泡状の悪臭を伴うおりものの増加、かゆみや痛みも感じるようになります。
- 男性では尿道の痒み、排尿痛がありますが、前立腺炎を来すこともあります。
- 感染を放置していると、精巣上体炎や、卵管炎などを来たし不妊症に繋がることもありますので、少しでも症状がある方は早めの検査をオススメします。
膣トリコモナス症の検査について
男性の検査方法
- 尿検査ですが、感度はとても低く、パートナーが診断された場合積極的に疑って検査します。
女性の検査方法
- おりものを直接顕微鏡でトリコモナスそのものを観察できることがありますが、感度は60%程度です。
検査料金
- 膣ぬぐい液の即日検査として4,500円(税込)かかります。
膣トリコモナス症の治療について
治療方法
男性は飲み薬、女性では膣錠 / 飲み薬での治療となります。
治療期間は7~10日程度。
治癒判定は自覚症状の消失に加え、トリコモナス原虫の消失を確認いたします。
また、膣トリコモナスは感染力が強く、70~80%の確率でパートナーに感染していますので、感染が判明した場合には同時にパートナーも治療する必要があります。
治療料金
- 内服薬を10日分処方いたします。料金は、6,000円(税込)です。
- 治療方針によって、料金は変わる場合があります。