ピルの基本的な飲み方
ピルを飲み続ける場合は、生理には関係なく、下記の飲み方を繰り返していきます。
ピルの飲み方 (1シート分)
原則、生理初日から服用を始めます。
初日でなくても、構いません。生理5日目までを目安に服用を開始してください。
1日目から1日1錠をご自身が決めた時間に飲みます。
決めた時間から2〜3時間前後しても問題ありません。
※偽薬は飲まなくても問題ありません。ただ、次の飲み始めを分かりやすくするためのものです。
よくある質問
ピルの服用にあたり、患者さんからよくいただく質問をまとめました。
Q.どのくらいの期間、服用すれば避妊の効果が得られますか?
A.実薬を1週間飲み続けると避妊の効果が得られると言われています。
Q.ピルを飲んでいるのに出血がありました。大丈夫でしょうか?
A.飲み始めに不正出血が見られることがありますが、1周期以内に治まることがほとんどです。
また、飲み忘れ(もしくは、飲む時間がいつもより遅い場合等)により出血することがあります。
避妊の効果がきれたわけではありませんのでご安心ください。
出血が続く場合は、婦人科疾患の疑いがありますので産婦人科の受診を推奨します。
Q.ピルを飲むのを止めました。その後も、避妊効果は続きますか?
A.実薬を1週間以上飲み続けていた場合、約8日程度は避妊期間が続きます。
Q.ピルを飲み忘れてしまいました。どうしたらよいですか?
A.場合によりますので、下記をご参照ください。
【1日飲み忘れた場合】
飲み忘れに気付いた時すぐに、飲み忘れた分の1錠を飲んでください。その後、予定通りに飲み続けてください。
【2日飲み忘れた場合】
気づいた時点で前日分のみを服用し、当日分はいつも服用する時間帯に服用してください。翌日からは通常通り服用してください。
【3日飲み忘れた場合】
一度ピルの服用を中止し次の生理が来るまで待ちます。生理が来たら、新しいシートから服用を開始してください。
Q.副作用はありますか?
A.不正出血や胸の張り、吐き気、頭痛等の症状が出る場合があります。飲み始めてから1~2ヶ月程経つと、少しずつ症状が緩和されてきます。
副作用が長く続くようであれば、ピルの種類を変えることで改善する場合もありますので、一度ご相談ください。
また、他の副作用として血栓症があります。血栓症予防のため、年1回の血液検査を推奨しております。
Q.ピル服用期間中は、コンドームなしでセックスしても問題ありませんか?
A.ピルは避妊目的に効果はありますが、性感染症を予防することはできません。コンドームの使用を推奨します。
Q.ピルと他の薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A.薬の飲み合わせについては、ピル処方時に当院医師または、かかりつけ医にご相談ください。
Q.ピルはニキビに効果があるというのは本当ですか?
A.生理前後に肌荒れが出る場合、ピルを飲むことでニキビが改善される場合があります。
詳細は、こちらでお話しています。
▶ニキビ・肌荒れに悩むあなたへ―当院で扱うピルとアゼライン酸(軟膏)のすすめ―
妊娠を希望しない方へ
A.ピル服用期間外に妊娠を希望しない性交があった場合は、アフターピルの服用を検討してください。
※当院では、性交から【72時間以内】・【120時間以内】に服用すると効果が得られる緊急避妊ピルの取り扱いがございます。
当院でも処方しております。アフターピルは、服用までの時間が早いほど避妊効果は高くなります。服用が必要かどうか判断に迷っている場合は、当院にて診断いたしますので、ひとまずご相談ください。
▶コンドームで避妊失敗?妊娠希望していないのに│アフターピル(緊急避妊ピル)
オンライン診療
当院では、ピル(低用量・中容量、緊急避妊用ピル)の処方も可能です。お気軽にご利用ください。
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東京都文京区湯島
(JR山手・京浜東北線 御徒町/上野)
「安心・安い・親身」を心がけております
性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
パーソナルヘルスクリニック院長 塩尻大輔
国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)にて、HIV(エイズ)・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。
【参考文献】
▶日本産科婦人科学会