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投稿日:2021.09.17 カテゴリー: 性病(症状・治療)

女性のためのHIV予防内服プレップ(PrEP)│HIV/エイズ予防

「HIV」とは「エイズウイルス」のことですが、あまり聞き馴染みがないかも知れません。よく耳にする「エイズ」は、このHIVによって引き起こされる病気です。

HIVの感染経路はいくつかありますが、現在の日本では、性行為による感染が最も多い状況です。

今回は、HIVの予防薬プレップ(PrEP)をご紹介します。

目次
プレップ(PrEP)ってなんだろう?
どんな人が利用するの?
お薬が飲めない人はいますか?
どうやって始めるの?
費用について
生理の間は休薬してもいいですか?
1日のうちにいつ飲めばいいですか?
飲み忘れたらどうしたらいいですか?
副作用はありますか?
お薬をやめたいときはどうすればいいですか?
妊娠への影響はありますか?
さいごに

プレップ(PrEP)ってなんだろう?

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日本ではHIV感染症を予防する手段として、男性用コンドームが多く使われています。
しかしコンドームは、女性から着用を言い出しづらい、行為が盛り上がると外れや破損があるなど、トラブルもたびたびあります…というか、結構あります。

そこで最近、相手まかせにせず、女性が主体的にできるHIV予防として注目されているのが、HIV予防内服(PrEP・プレップ)です。
低容量ピルのイメージで、1日1回、毎日同じ時間にお薬を一錠飲むことで、HIVの予防がほぼ100%可能です。
性交渉の前後だけお薬を内服する方法(オンデマンドPrEP)もありますが、女性の場合こちらはお勧めいたしません。

理由はこちらをご参照ください。
▶生理の間は休薬してもいいですか?

怪しい薬に聞こえるPrEPですが、実は世界中でHIV治療をしている人が毎日飲んでいるお薬でもあります。そして、オーストラリア、イギリス、アメリカなどの先進国では、すでに国がHIV予防薬としてPrEPを承認し、多くの人が利用しています。

どんな人が利用するの?

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HIVに感染するリスクの高い人が対象です。

具体的には
・HIV陽性のパートナーがいる方
・肛門性交がある方
・コンドームをしないことがある方
・コンドームをしてもらえないことがある方

HIVに感染するかもしれないと不安を抱えている方は、お気軽にご相談ください。
匿名で受診可能です。

お薬が飲めない人はいますか?

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HIVにすでに感染している人は、PrEPが飲めません。
PrEPはHIV治療に使う薬の一部を使用しますが、HIVを治療するには成分が足りないので、長期に服用するとウイルスが耐性を持つ可能性があるためです。

また他のお薬との飲み合わせ(ピルやサプリメント、常用薬、ホルモン療法など)はほとんどの場合問題ありませんが、利用しているお薬がある方は診察の際に医師に相談してください。

持病があっても多くの場合は内服ができますが、診察時には医師に相談しましょう。
また、PrEPにはB型肝炎の治療薬が含まれます。B型肝炎を治療中のかたは、事前問診にご記入いただくか診察の際に教えてください。
B型肝炎を治療済みの方は、PrEPをご利用いただけます。

どうやって始めるの?

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始め方は簡単です。当院での処方の流れは以下となり、匿名で受診が可能です。
 

・HIV・梅毒・B型肝炎の即日検査、腎機能検査

・HIVの陰性確認後、医師の診察・内服方法について説明

・受付にてお薬のお渡し、会計
※院内でお渡ししますので、薬局に行く必要はありません

費用について

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気軽に始められるPrEP 1ヶ月セット(30錠)から、ご用意しております。
▶PrEP(プレップ)の費用

生理の間は休薬してもいいですか?

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月経中などを理由に、性交渉のない数日だけ休薬していいかと聞かれることがありますが、女性の場合、数日間の休薬はおすすめしません。
実は、PrEPは男性と女性では、お薬が効き始めるまでの時間が異なります。厳密にいうと、肛門より膣の方が、お薬が組織で予防効果を発揮するのに時間がかかると言われています。
具体的には、膣でPrEPのお薬が予防に充分な濃度に達するまで20日と言われています。一方、最後の性交渉から二日間はPrEPを継続する必要がありますから、例えば一週間程度の休薬では、飲まなくて済む日数はないことになります。
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同様の理由で、女性の【オンデマンドPrEP(*1)】の内服も推奨されておらず、女性は【デイリーPrEP(*2)】での利用をお勧め致します。

【(*1)オンデマンドPrEP】とは、性交渉のある前後だけお薬を飲む方法です。

【(*2)デイリーPrEP】とは、毎日一錠ずつお薬を飲む方法です。
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1日のうちにいつ飲めばいいですか?

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1日のうち、大体同じ時間に継続できればいつの時間に飲んでも構いません。
ご自身の忘れづらいタイミングが一番望ましいです。
飲み忘れた時にすぐ気付いて内服できるよう、起床時がより良いかもしれません。

飲み忘れたらどうしたらいいですか?

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飲み忘れても、血液の中にあるお薬の成分が急に切れるわけではないので、慌てなくて大丈夫です。
飲み忘れたら、気づいた時に一錠のみ、翌日からは通常通り内服をしましょう。飲み忘れが多い場合は、医師に相談しましょう。

副作用はありますか?

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多くの場合副作用はありませんが、吐き気、お腹の張り、頭痛、下痢が10人に1人の割合でみられることがあります。症状は内服を継続すると、一週間ほどで治ります。
これまでPrEPに使われていた「ツルバダ」では、腎機能障害や骨密度の低下も指摘されていましたが、当院ではこういった副作用の少ない「デシコビ」 という新薬を採用していますので、その点も安心して内服していただけます。

お薬をやめたいときはどうすればいいですか?

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内服は、いつでもご自身のタイミングでやめられます。
ただし、予防効果を得るために最後の性交渉から二日は内服を続けましょう。

妊娠への影響はありますか?

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妊娠への影響はありません。お薬を飲みながら妊活、妊娠、授乳をする方も海外には多くいらっしゃいます。

さいごに

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いかがでしたでしょうか。
当院の医師は全員、国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)に勤務しており、HIVやエイズ予防の正しい専門知識と診療経験をもとに診療しております。
実際にご自身がお薬を飲む必要があるのか分からずに悩まれている方も多いと思いますので、まずはご相談にお越しいただければと思います。
一人でも多くの女性が、HIV感染の不安から解放されると嬉しいです。
受診前に相談したいこと等ございましたら、LINEで対応しておりますので、ぜひご利用下さい。

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