「相手から求められると断れない」「いい雰囲気になったら、そのまま流れに身を任せてセックスする」そんなときもありますね。
心の状態とは別として、健康上の問題だけを考えても、セックスを控えた方がよいときがあります。
今回は、「セックスしてはいけないとき」について、性感染症専門の医師に聞いてみました。
とはいえ、セックスを断りたくても、断りにくい場合もあるかと思います。
そんな時、どのように相手に伝えたら良いかについても触れているのでお役立てください。
1.おりものの色が変なとき
通常のおりものは、透明~少し白く濁った色をしています。色に変化があった場合は、注意が必要です。
どのような色の時に注意が必要か、色別で確認していきましょう!
1-1.おりものが黄色~黄緑色っぽいとき
おりものは、下着について乾くと薄黄色に変色することもありますが、乾燥していない状態で黄色から黄緑色っぽく見えるおりものの時は、異常の目安になります。
というのも、性感染症である淋菌・トリコモナス腟炎の場合は黄~黄緑色っぽいおりものが増えます。
淋菌・トリコモナス腟炎等の性感染症に感染している状態でエッチをすると、相手にも感染させてしまうことがあります。
1回のエッチで感染する確率は、
淋菌 30~50%程度
トリコモナス 70~80%
です。
女性側も放置すると、炎症が卵管まで進み不妊症、早産や流産の可能性もあります。酷い腹痛で救急車で運ばれるような事例もありますので、心当たりがある場合は、性病検査をおすすめします。
東京都文京区湯島
(JR山手・京浜東北線 御徒町/上野)
「安心・安い・親身」を心がけております
性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
1-2.おりものが白いとき
白いおりもので、クリーム状やボロボロしたチーズ/酒かすのようなおりものが出るときは、カンジタ膣炎が疑われます。
カンジタ膣炎の症状がある時に、ペニスが膣に入り、他の菌が入ることでより膣内の悪い菌を阻止してくれる善玉菌が弱まること、また挿入時のピストン等の刺激により、さらにカンジダの症状が進行してしまうこともあります。
2.おりものがくさい時
陰部のにおいが気になるから食事に気を付けているのですが」という方もいらっしゃいますが、においの原因は、性病に感染していたためだった。という場合もあります。
おりものは、正常な場合も少し酸っぱい臭いがする方もいます。というのも、有害な細菌やウイルスが増えないように酸性に保たれているためです。
ただ、 いつもと違う強い臭いがする場合は、膣炎や性感染症の疑いがあります。
大切な相手とのエッチの場合は、自分の「陰部の臭いがくさい」と思われるのも辛いですよね。
また、性感染症の場合は、相手に感染させてしまうことも。
性感染症は、せっかく関係が良好な間柄であっても、「誰から誰にうつした」と犯人探しになったり、他の人との体の関係を探り探られたりと、トラブルを招きやすいものです。
おりものに臭いが現れる性病として、
▶クラミジア
があります。
性病に感染しているかどうかは、簡単な検査で判明します。
来院不要のオンライン診療、郵送検査もありますのでご活用ください。
全国どこでも発送可能
もし性病だった場合は、お薬で治療が可能なものがほとんどです。
陰部がくさい原因が性病であった場合は、性病を治療することで臭いも消失していきます。
当院では、ご希望がなければ陰部の診察はしませんので、ご安心ください。
▶カンジダの症状と治療
3.精神的なストレスや不安があるとき
目の前の相手とのセックスに、ストレスや不安を感じているときは、セックスをすることでさらに精神的な負担をかけることがあります。
セックスをする前に自分の気持ちを整理しましょう。
「断りたいけど、断る理由探しに困っている」という場合は、この記事でご紹介した「陰部の様子が変だから病気かもしれない。うつしちゃったら困るから、病院に行ってくるね。」というカードを使ってみるのもありかもしれません。
さいごに
エッチしちゃダメかどうかは、適切な検査を受ける等をしないと、はっきりと断言できません。でも、あなたが不安に思うことがあるのなら、それは無理をしないのが得策といえるでしょう。
不安があるのであれば、症状が解決してからセックスをするほうが、精神的にも身体的にも良いはずですから。
ちなみに、当院の性病検査は、はっきりとした症状がなくても(おりものの色や臭いが変じゃなくても)、検査できます。
来院不要のオンライン診療、郵送検査もありますのでご活用ください。
全国どこでも発送可能
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性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
パーソナルヘルスクリニック院長 塩尻大輔
国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)にて医師として勤務。HIV(エイズ)・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。
【参考文献】
▶CDC STD surveillance 2019
▶日本性感染症学会 性感染症 診断・治療 ガイドライン2020
▶NIID国立感染症研究所