昨日、アプリで知り合った人と、その場の流れでエッチをしてしまいました。帰る電車の中で、その人が今までどんな女性とエッチをしてきたのかわからないな、そういえば、女性に慣れている風だったな、などと考え始めたら、どんどん不安になってきてしまいました。
性病で調べたら、HIVとか、梅毒とか、クラミジアとか、思っていたよりたくさん怖いことがありました。もう感染したかもしれません。家族になんて伝えようとか、この先の人生どうなるんだろうとか、ずっと考えてしまいます。ずっと調べていたら、もう夜中の3時です。どうしたらいいですか。
ご相談ありがとうございます。
相談者さんのような経験をされた方も多いのではないでしょうか?
安心したくてインターネットで検索したら、ネガティブな情報をたくさん見つけてしまい、不安がエスカレートしてしまった。さらに、安心できる情報が欲しくなって、SNSに投稿してみたり、自分が欲しい情報に詳しそうな人にDMをしてみたり。ところが、余計に不安をあおるような情報が出てきたり、他人にもらった情報が間違っていたり…ということが多々あります。
今回は、心配な症状や行為があった時に不安を回避するにはどうしたらよいかお話しします。
不安から抜け出す方法
1) とにかく検査を受ける
とにかく「検査を受ける」ということです。
いくらネットで調べていても、検査を受けない限り、あなたが病気になっているのかどうかを知ることはできません。
とても怖くなってしまう気持ちも分からなくはありませんが、まずは検査を受けましょう。
2) 診察を受ける
とにかくお伝えしたいのは、不安になるのは、あなただけではない、ということです。
当院に受診された患者さんでも、
「よく、この辛い症状を我慢していましたね…お辛かったですよね?」
とお聞きすると、
「”放置しても数日で良くなる”とネットに書いてあったので、信じていました。症状がひどくなってから、”ネットで見た情報は怪しいな」と思い、ようやく受診しました!”」
という方も珍しくありません。
自分で一歩踏み出した判断は、素晴らしいです。
性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
診察を受けるとどうなるの?
性病に関しては、専門外の医師による診断は難しい場合があります。
例えば、「喉の痛みがあるから内科を受診しているが、数週間治らない。」「赤いボツボツがあるから皮膚科で軟膏を処方してもらったけど治らない。」これらが性病の場合、性病専門の医師ではないと診断が難しい場合があります。
専門性の高い医療機関に相談して、適切なアドバイスを受けてみてください。お話するだけで安心できることもあります。
さいごに
初めて性病に悩む時、自分でとんでもない過ちを犯し、人生詰んだような感覚になります。私も初めてクラミジアになった時は、なんてダメな女なんだと落ち込みました。しかし実は、性病は毎年たくさんの人が感染し、治療をして普段通りの生活を続けていることがほとんどです。
不必要に不安にならず、まずは助けを求められる場所を探しましょう。早めにケータイを手の届かないところに置いて、寝ることも大切です。
このサイトが、あなたの悩みの解決に繋がることを願っています。
東京都文京区湯島
(JR山手・京浜東北線 御徒町)
性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
パーソナルヘルスクリニック院長 塩尻大輔
国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)にて、HIV(エイズ)・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。
検査や受診内容について、迷われる場合もありますね。ぜひ、来院時にお気軽にご相談ください。