今日は、「次のデートで、初めてエッチをすることになるかも！」と、不安と期待の入り混じっているあなたへ、大切な情報をお届けします。

楽しいセックスはあなたの人生を豊かにしてくれますが、同時に妊娠や性病については正しく理解して、自分を守る必要があります。

ここでは、実際に、ご相談に来院されるお客様の事例を参考に、性病科としての視点で、エッチの前にすべき３つのことをお話します！

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▶コンドームで避妊失敗？妊娠希望していないのに│アフターピル（緊急避妊ピル）

1.自分の性器を見ておこう

ご自身の性器を観察したことはありますか？

実はクリニックでよくある相談が、性器にできた、イボや、しこりについてです。

女性は男性と比べて陰部がみづらいため、意識をしないと自分の性器をあえてみることはありませんよね？

ふだんから見ておかないと、ある日突然、できものの存在にきづき、何か病気になったのではと慌てることになってしまいます。

診断をつけるために、「いつからできましたか？」とお伺いすることがあるのですが、「自身の性器をみたことがなかったから、いつからあるのかわからない。」とおっしゃる方が多いのです。

性器のブツブツやイボのようなものは、病気の場合と、そうでないものがあり、なかなか一般の方が見分けるのは困難です。

▲男女別：陰部のブツブツの正常・異常項目

しかし、それが初体験をする前からあれば、ほとんどの場合、病気ではありません。
エッチの前に予め見ておくだけで、不必要に不安になることが減りますので、おすすめですよ！

手鏡を床に置いてまたげば、性器を観察することができますので、是非やってみてください。
みづらい人は、ケータイのカメラで撮っても良いかもしれません。
※人に見られると恥ずかしいので、すぐに消した方が無難かもしれません。

ついでに、皮膚と皮膚の重なる外陰部などに白い汚れを見つけたら、優しく石鹸で擦って汚れをとりましょう！

また、陰部の臭いが気になる方は、細菌性膣症の可能性があります。うんちや口の中にいる雑菌など、通常は膣の中にいない細菌が増えてしまった状態です。
これは性交渉がなくても起きる症状なので、強い臭いがあるときは、婦人科や当院のような性病科で相談しましょう。
放っておいてもなかなか治りません。

▶細菌性膣炎（細菌性膣症）の原因？３つの行為と対処法

2.性病のリスクを知っておこう

残念ながら現在、若い世代が性病について知るタイミングは、日本ではなかなかありません。
異常に気付いてから病院を受診したり、ネットで調べたりして、初めて性病の存在を知る人も多いのではないでしょうか。

ここでは、代表的な性病について、みなさんに知っておいて欲しいことをお伝えします。
詳しく知ることより、「あなたの人生にどのように影響を与えるか」知っておきましょう。

◆遭遇率高め！「淋菌・クラミジア」

一般的に見られる性病で、症状としては、痒み、おりものの増加、膀胱炎などがあります。
これらは治療をすれば完治します。

しかし、注意して欲しいことが、無症状の場合が多いことと、放置することで不妊につながるということです。

現在子供をもつ気持ちがなくても、人は様々な経験や出会いで考えが変わることがあります。
のちのち後悔しないためにも、感染の可能性がある方は、定期的な検査をしましょう。

また、一度かかると免疫がつくと思っている方がいますが、淋菌・クラミジアは一度治っても再度感染するので油断はできません。

◆現在増加中「梅毒」

▲梅毒発生数
性感染症報告数（厚生労働省2004年～2019年）より作成

過去の病気であった梅毒が、現在増加してきています。

妊娠・出産中に罹患すると、赤ちゃんに影響が出る場合もあります。
女性は症状が出にくく、時間が経ってから気づくパターンが多いので検査を受けることが重要になってきます。

女性の場合は、梅毒が進行して、体や手のひらに赤い発疹が出てから気づく人が多いようです。

また、最近増えてきた病気であるため、梅毒の診察をしたことのない医師が一部います。
梅毒を疑う場合は、診察の経験がある医師にかかることをおすすめします。

▶当院（パーソナルヘルスクリニック）の医師紹介

◆完治することのないHIV

感染率は高くはありませんが、一度感染すると、一生お薬を飲み続ける必要があります。

▲HIV感染のリスク行為と感染確率について

▲新規HIV感染者・エイズ患者報告数の推移（1985－2019）
令和2年度版厚生労働白書を加工して作成

お薬の開発がすすみましたので、現在はお薬を適切に内服し続ければ、HIVではない人と変わらない生活ができるようになっています。

HIVが陽性でも妊娠出産は可能ですが、赤ちゃんにHIVが感染しないような対応が必要になります。

3. 未経験でも、性病検査をしておこう

どうしてセックスをしたことがないのに、性病検査をするの？と普通の人は思うかもしれません。

ここで、クリニックでよくある相談をご紹介します。

この相談は、ものすごーく多いです。
『性病科あるある』と言っても過言ではないくらいにあります。

この場合、可能性は以下の三択になります。

そして、事態を収束させたい方は、以下の二つの可能性を模索します

しかし、残念ながら両者とも答えは「NO」です。
クラミジアは自然にかかることはありませんし、どこで、誰からもらったのかは、後追いできませんので、どちらかが嘘をついてしまえば、「真相は闇の中」になってしまいます。

つまり、「人のせいにした者勝ち」ということです。

こうして、うやむやになったり、濡れ衣を着せられそうになった場合に、あなたを守ってくれるのは、「セックスする前に行なった、性病検査の陰性結果」です。

「迷惑をかけないように、念のため検査をしておいたんだけど、その時は陰性だったよ？」ということができれば、自分を守ることができるのです。

また、３）に関連して、
「セックスしたことがないから、自分は性病になっているわけがない！フェラしかしたことがないもん！」と、お話しされる方がいらっしゃいます。

ちょっと待って〜。性病は喉にも感染します！

つまり、過去の人と「口だけなら、大丈夫だろう。」としていたオーラルセックスで、淋菌やクラミジアに感染していた可能性はあります。

オーラルセックスでも、十分に「感染の機会あり」にカウントされますので、心あたりのある方は、事前に喉の検査も入った性病検査をおすすめいたします。

▶料金メニュー
来院時と同価格で、オンライン診療・郵送検査もご利用いただけます。

4.さいごに

いかがでしたでしょうか？

「怖い話ばっかりで、エッチを楽しめないよ〜。」と思われる方もいらっしゃると思います。

しかし、ポイントさえ理解しておけば、安全にセックスは楽しめますので、ぜひ今回の話を参考にセックス後のトラブルを回避してみてください！

予防にお金かけることが、結局一番安いですよ♪

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