今回はは男性向けのHPVワクチンのお話です。
パートナーさんとお話をするきっかけとなれば幸いです。
HPVワクチンって男性も受けられるの？
子宮頸癌ワクチンと言われているHPVワクチンですが、海外では男性にも適応が拡大しております。ヒトパピローマウイルス（以下HPV)は、子宮頸部だけでなく、男性も様々な場所に感染することで病気を発生させます。
中咽頭がん、陰茎がん、肛門がん、尖形コンジローマなどがそれにあたります。
感染は接触感染なので、オーラルセックスをすれば中咽頭に、肛門性交をすれば肛門に、挿入すれば性器間で感染します。
男性では生涯で９０％以上の人が何かしらのHPVに感染すると言われている、ありふれたウイルスでもありますが、HPVワクチンは、これらの感染を予防してくれます。その他の概要については、下記もご参照下さい。
HPV感染予防はワクチンが極めて有効ですが、それ以外にもできることがあります。
ワクチンとあわせてできるHPV感染予防
1)不特定多数の性的接触を減らす
多くの人と性交渉をするほど、感染の機会は増えますので、関係を限定することで感染の機会は減らすことができます。
2) 陰部を清潔に保ってもらう
男性の場合は陰茎をきちんと洗うことで定着するHPVの量を減らすことが可能です。日本人男性の七割は仮性包茎（普段はかぶっているけど、手で向ける包茎）ですが、HPVは温かく、湿っていて、暗い、栄養のある皮の下が大好きです。
以下の手順で、入浴のタイミング、セックス前にきれいにすることで、安心・安全のセックスライフを実現しましょう。
パートナーに教えよう！男性の陰茎のデイリーケア
・皮をしっかり剥く
・泡だてた石鹸で洗う
・さらっと流すのではなく、しっかり指で擦る
※痛くてしっかり洗えない場合は亀頭包皮炎かもしれません。病院で治療をしましょう。
・白い汚れは取り除く
・剥いて乾燥させる※院長のおすすめはドライヤーだそうです
3)コンドームを使う
コンドームをしようすることで、ウイルスとの接触を減らすことが可能です。
現在私は３人の男の子を子育て中ですが、男の子は生まれながらに真性包茎（手で下ろしても亀頭まで剥けない包茎）です。
子供の時期の方が陰茎の皮も伸びやすいため、現在、地道に「むきむき体操」と陰部のお手入れ方法を教えています。小さい頃からHPV対策と、紳士のマナーを身につけてほしいものです。
さいごに
簡単な説明にとどめましたが、ご興味のある方は院長のHPV解説ページもご覧ください。
▶HPVワクチン・ガーダシル９価について
◆当院でのHPVワクチン接種
・予約不要
※ご予約いただくとご案内がスムーズです
・院長は国立国際医療センターにてHPVの研究をしております。ワクチンの効果や副反応等について、受診の際にご説明させていただきます。
・性病検査や治療がなく、ワクチンの接種だけをご希望の方もお気軽にご来院ください。
パートナー様と、HPVワクチンについて考える機会となれば幸いです。
ワクチン接種の事前予約はLINEもご利用いただけます。
※予約不要の接種も可能です。ただし、ご予約いただくとご案内がスムーズです。
東京都文京区湯島
（JR山手・京浜東北線 御徒町/上野）
「安心・安い・親身」を心がけております
性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
日本全国受診・発送可能
パーソナルヘルスクリニック院長 塩尻大輔
国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター（ACC）にて、HIV（エイズ）・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。