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HPV9価ワクチン(ガーダシル9)接種について

公開日|2020.05.03 更新日|2021.11.30

HPV9価ワクチン(ガーダシル9)接種について

・当院のHPVワクチン接種は、予約不要です。

・当院院長はHIV・HPV研究を専門に行っています。HPVやワクチンについて、疑問点があればお気軽にお尋ねください。

 

 

1. HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンとは?

HPVは、主に性交渉によって感染するウィルスで、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。

「子宮頸がん」の原因となるウイルスであることはよく知られていますが、その他の癌(がん)やイボ(尖圭コンジローマ)の原因もなります。

 

◆HPV感染によって引き起こされる癌

男性:陰茎がん

女性:子宮頸がん、外陰がん、膣がん

男女共通:中咽頭がん、肛門がん

 

HPVは性交渉により誰もが感染する可能性のあるごくありふれたウィルスです。

また、HPV感染した場合の治療薬は現在ありませんので、ワクチン接種で予防することが有効です。

 
 

2. HPVワクチンを男性が接種する意味は?

男性のワクチン接種の目的は、主にこの2点です。

・男性本人のHPV感染による病気の予防(コンジローマ、陰茎などの癌)

・自分が感染源とならないことで、パートナーのHPV感染症のリスクを抑える

HPVワクチンを接種することは、ご自身とパートナーを守ることに繋がります。 男性へのHPVワクチン接種は多くの国(アメリカ、イギリス、オーストラリア等)で推奨されています。

 
 

3. HPVワクチン2価・4価・9価の違いは?

HPVには180種類以上の型があり、感染した型によって発病する可能性のある病気は異なります。
2価・4価・9価は、予防できる型の数を表しています。

(1)2価ワクチン「サーバリックス」
→16型、18型の予防

(2)4価ワクチン「ガーダシル4」
→6型(*)、11型(*)、16型、18型の予防

(3)9価ワクチン「ガーダシル9」「シルガード9」
→6型(*)、11型(*)、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型の予防

(*)はコンジローマの原因となる型

尖圭コンジローマは、6型と11型のウィルスにより発症しますので、4価と9価のワクチンを接種すれば、予防効果が得られるという事です。

また、「サーバリックス」と「ガーダシル4」は、6割程度しか予防できない事に対し、「ガーダシル9」「シルガード9」は5種類の型が追加されたことによって、癌の原因の約9割予防できるといわれています。

 

 

4. HPVは他人にうつりますか?

HPVは基本的に性行為(キスやオーラルセックス含め)で感染します。

タオルやお風呂をシェアしたくらいでは感染しませんのでご安心ください。

 

 

5. ワクチンの推奨年齢は?男性は?

HPV9価ワクチンは9歳から45歳、女性だけでなく男性にも推奨されています。

もともとアメリカではHPV9価ワクチンについて9歳から26歳の男女への投与を推奨していましたが、2018年10月にはさらに27歳から45歳の男女への接種も承認されました。45歳まで引き延ばされた理由は、やはりワクチンによるHPV関連癌の発病がこの年齢まで抑えられる可能性が高いことが臨床研究により明らかになってきていることだと思います。

CDCが発表した内容では、アメリカの13歳から19歳の女子の子宮頸がんの発病例が83%も減少し、20歳から24歳でも66%減少したといいます。また、10代-20代の女子の子宮頸がん検診では前癌病変の症例の減少、男女の性器・肛門の尖圭コンジローマもどの年代でも著しく減少していたと報告されています。

 

 

6. 日本ではHPV9価ワクチンは打てる?

日本ではこれまで、承認を受けているHPVワクチンは4価のワクチンだけだったので、海外から個人輸入しか手に入りませんでしたが、2020年7月に9価ワクチンである「シルガード9」が承認されました。

しかし、シルガード9は9歳以上の女性のみが対象となっているうえに、接種による「多様な症状」への対応として、全例登録が義務付けられておりますので、接種するには「ワクチンQダイアリー」という専用アプリをダウンロードし、予め登録をする必要があります。また、現状ではシルガード9に対しての公費補助はなく、各個人の判断で自費接種を受ける必要があるため、どの医療機関でも1回あたり3万円程度の費用が掛かります。(3回接種する必要があるため、合計10万円程度の費用となります。)

 

シルガード9とガーダシル9の違いは?

一方で、HPV9価ワクチンには従来から「ガーダシル9」という輸入ワクチンがあります。

ガーダシル9とシルガード9は、成分的にはまったく同じもので、同じ会社(MSD社)が日本国内用にまったく同じ成分で製造したワクチンがシルガード9となります。ガーダシル9も接種には1回3万円程度、3回接種する必要があるので合計10万円程度の費用がかかります。ガーダシル9は国内未承認であるため、副反応が出た場合の公的な補償はありませんが、輸入会社による保険制度があります。また、ガーダシル9は国内外で多数の接種実績があり、重篤な副反応が出ることは極めて稀であるとされています。

 

以上のとおり、9割近いカバー率を誇るHPV9価ワクチンは日本では3回打つのに10万円ほどの費用がかかりますが、将来の安心を買うのには安いと感じられるかもしれません。パーソナルヘルスクリニックではできるだけ多くの方々に気軽にワクチンを接種していただけるよう、HPV9価ワクチン「ガーダシル9」をご用意させていただいております。

 

 

7. ワクチンの料金と接種回数は?

HPV(9価)ワクチンは全3回接種します

※当院では予約不要で接種可能です。お気軽にご来院ください。

※1回目から2か月後に2回目接種、1回目から6か月後に3回目を接種します

初回費用:33,000円 (税込)  +  診察料

2回目・3回目:33,000円 (税込) 

HPVワクチンの費用について

 

8. 新型コロナワクチンと同時期に接種できますか?

どちらかのワクチンを接種した後2週間の間隔を空ければ、もう一方のワクチンを接種しても大丈夫です(コロナワクチン以外のワクチンも同様)。

これは、万が一ワクチン接種に対する副反応が出た場合にその判断をするためとなりますので、別のワクチンと同時期に接種することが原因で副反応がでたり、ワクチンの効果が減少するといったことはありません。

参考:厚生労働省Q&Aページ

 

 

9.  最後に

HPVは性行為で感染するウィルスですが、一度感染した際の対応や、感染しないようにするために必要なことなど分からないことが多いですよね。

院長から分かりやすくお話しいたしますので、ぜひ一度相談に来てみてください。

当院は性感染症クリニックですが、ワクチンの接種のみでご来院される方もたくさんいらっしゃいます。

どうぞお気軽にご来院ください。

 

LINEをご登録いただければ、事前相談、来院予約が可能です。

 

 

【当院ではA型/B型肝炎ワクチン、HIVの予防内服の相談も受け付けております。】

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