膣錠ってなに？

膣錠は、膣に固形のお薬を入れて使用するものです。
膣に入れたお薬は分泌液や体温で少しずつ溶け出すことで、効果を発揮します。

基本！膣錠の使い方

手指を石けんできれいに洗い、両足を広げてしゃがみ、図のように膣状を指先で膣内の深いところに挿入してください。

ポイント！
真上ではなく、斜め後ろの方向に入れるイメージです。

膣錠を入れるタイミング

Q.入れる時間はいつがいいの？

A.薬が脱落するのを防ぐために、膣錠は就寝前に挿入するのがおすすめです。

Q.膣錠の使用期間は？

A.病院でお薬を処方された薬はすべて使い切ってください。症状が改善されても残っている薬は、全て使用してください。

Q.生理が始まっても薬を入れて良いですか？

A.生理のときは、一旦中止してください。終わってから使用再開してください。
生理中に使用しても薬が血液とともに流れ出てしまい、効果が十分に得られない場合があるためです。

膣錠がうまく入りません！

Q.うまく挿入できない時は、どうすればいいの？

A.入浴後・トイレ後・就寝前等、リラックスしている時に挿入してみましょう。

Q.どのくらい奥まで挿入すればいいの？

A.深さにきまりはありませんが、薬を入れて指を抜いた時に、違和感がなければ大丈夫です。
寝る前に入れれば、溶けた薬が自然と奥まで広がりますので、寝る前に挿入するのがおすすめです。

逆に、「奥まで入れすぎてしまいました。大丈夫ですか？」というご質問をいただくことがありますが、ご安心ください。奥まで入ったとしても、女性の指で人差し指全部入るくらいの深さになると思いますが、そのくらい奥まで入っても問題ありません。

Q.手前までしか入らないのですが。

A.入れる時は、つっかかる感覚があるかもしれませんね。膣の入口から2cm位入れられれば、その後の方がスルスルっと入ることがあります。指を入れる方向を真上ではなく、少し背中側に向けてみると、うまく入るかもしれません。
入れた後に違和感がなければ成功です。

入れた後はどうずればいいの？

Q.夜入れて朝トイレに行くと白い液体が出ていました。大丈夫でしょうか？

A.薬が溶けだしたものですので、大丈夫ですよ。出てきてしまったからといって、「効果がないのでは？」と心配になる方もいらっしゃいますが、膣内で溶けた薬が広がった時点で、お薬は力を発揮しています。この薬は膣にはほとんど吸収されないので、役目を終えた薬が出てきたものです。
日中も残った薬が出てくる場合がありますので、ナプキン等をあてておくと良いですよ。