「今までクンニしてくれた彼が、急にしてくれなくなった。」
こんな経験はありませんか？
彼の愛が冷めてしまったのかな？私の陰部に何かあったのかな？私の性行為が不満だったのかな？等、色々考えちゃうこともあるかと思います。
原因がわかれば気持ちも楽になる場合もありますし、対処法も見つかるかもしれません。
まずは、彼がクンニしてくれなくなった原因から、一緒に探っていきましょう！
女性の性器のおはなし
先に言っておきます。原因は何にせよ、
”あなたが悪いわけではありません。”
女性の身体は年代や生活習慣等によって、ホルモンバランスが変化します。ホルモンの変化によって、あなたが気付かないうちに、身体に変化が表れていることもあります。
大切なのは、その変化に気付くこと、加えて、あなたにとって適切な対処をすることです。
それでは、具体的なお話をしていきますね！
原因1.アカ（恥垢）が溜まっているから？
俗にチンカスやマンカスと言われますが、性器には垢（アカ）等が溜まりやすいんです。この垢のことを恥垢（ちこう）と言います。
恥垢（ちこう）は、尿や汗、皮脂やおりものなどの分泌液等のかたまりです。小陰唇（びらびら）やクリトリスに溜まりやすいんですよね。
ベタベタとした白いクリーム状の恥垢がつく女性もいれば、カサカサとした恥垢が付着する女性もいるようです。いずれにせよ、溜まるものなんです。
とある男性から、「クンニすると口の中にも残るから、相手の太ももを舐める時に、擦りつけることもあります」という話を聞いたことがあります。
経験のある男性であれば、そんなもんだと思っているのかもしれません。後ろめたくなる必要はありませんね。
ただちょっとだけ、女性のたしなみとして、お手入れしてみるのはいかがでしょうか？
◆対処法◆（お手入れ）
正しい洗い方で対処すれば、恥垢を落とすことができます。
しかしお湯で流すだけでは、なかなか落ちません。だからといって、ゴシゴシ洗ってしまうと粘膜等を傷つけてしまうこともあります。
そこで、女性器の陰部の正しい洗い方を紹介します。
１）シャワー等をかけます
２）よく泡立てた石鹸（ボディソープ）を用意します
３）手の指の腹に泡をのせて、陰部をやさしくこすります
４）手の指の腹を使って、シャワー等でやさしく洗い流します
ポイントは、「お豆腐に触れる」感覚で、やさしく、丁寧に触れることです！
ただし、洗い過ぎに注意してください！
▶細菌性膣炎とは？３つの原因行為と治療・対処法
原因2.陰部がくさいから？
1)恥垢（ちこう）による臭い
先述しましたが、陰部には恥垢（ちこう）が溜まります。これに雑菌が繁殖することで、臭いの元になります。
◆対処法◆
洗いましょう！洗い方については、上記をご参考くださいね。
2)おりものの病気による臭い
おりものは、ホルモンの時期によって色や状態が変わります。
排卵の時期には透明で粘りがあり、月経前には白っぽいクリーム状になることが多いです。
目安として、正常なおりものはあまりニオイがしません。
おりものが臭う場合は、病気の可能性があります。
セックスしたことある女性であれば、性病に感染している可能性もありますので、ぜひ、ご自身のおりものの「におい・色・量」を確認してみてください。
※においや色には個人差があります。自己判断はあくまで目安にしてください。
というのも、実際の感染有無は検査しないと分からないからです。
◆対処法◆
症状や心当たりがある場合は、性病等の検査を受けてみましょう！
◆におい、おりものの量が増える主な陰部の病気
▶クラミジア
悪臭・おりものが鼻水のように水っぽくなり量が多くでる・おりものが茶色の場合もある
▶淋病
悪臭・膿のような黄緑色
▶トリコモナス
痛み・痒み・泡っぽい黄色っぽいおりもの
▶カンジダ
無臭もしくはすっぱい臭い、白色でヨーグルトやカッテージチーズのようなおりもの、猛烈なかゆみ
▶細菌性膣炎
魚の腐ったような匂い、灰白色、量が増える
▶マイコプラズマ・ウレアプラズマ
オリモノの臭いの変化、量が増える
原因3.おりものが多いから？
男性は、「分泌液が出ると、女性は気持ちいいんだなと思って嬉しくなる」という声もありますが、それはあくまで”無臭のおりもの”の場合かと思います。
何かしらの病気に感染していると、おりものの臭いもキツくなり、またその”おりもの”に触れた指や口も臭くなり、「洗ってもなかなか臭いがとれない」と困惑する方もいるようです。
感染すると◆におい、おりものの量が増える主な陰部の病気を参考に、心当たりのある場合は、念のため検査しておくとよいでしょう。
◆対処法◆
性病等の検査を受けてみましょう！
「症状があるけれど、どんな検査を受けたらいいか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。
さいごに
「アソコが臭かったらどうしよう……」という不安があり、その原因もわからないと彼とのセックスも楽しめないですよね。
あまりにもキツイ悪臭や大量の恥垢等ではない限り、男性はそこまで気にしない方も多いようです。
気にするあまりストレスになってしまい、ホルモンバランスが乱れてしまうこともありますので、”対処できることはすべてできた♪”という自信をおっていただきたいです。
まずは心当たりのあるものから対処して、「いつクンニされてもよい状態」を保っていきたいですね。
予約してもいただくとスムーズにご案内できますが、予約なしでも受診できます。
東京都文京区湯島
（JR山手・京浜東北線 御徒町）
性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
パーソナルヘルスクリニック院長 塩尻大輔
国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター（ACC）にて、HIV（エイズ）・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。