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性病の感染経路は?性行為以外でも感染するの?

公開日|2020.12.27 更新日|2022.04.15

性感染症(性病)は性行為で感染するということは皆さんご存じだと思います。

でも、性行為といっても、例えばキスだけでも感染するのでしょうか?オーラルセックスでは?コンドームを着けたら?日常生活でも感染するのでしょうか?

今回は、性病の感染経路・原因について、解説します。

 

 

1.性病は「性行為で感染する病気」

そもそも「性感染症」とは何でしょうか。

ひと昔前までは「性病」と呼ばれることが多かったのですが、法改正により「性感染症」や「STD」と呼ばれるようになりました。

STDとは、Sexually Transmitted Diseases の略で、「性行為により感染する病気」のことを言います。STI(Sexually Transmitted Infections)と呼ばれることもありますが、同様の意味を指します。

つまり、そもそも性行為により感染する病気のことを「性感染症」というのですね。

 

 

2.キス・オーラルセックス・アナルセックスで感染する?

しかし、一言に「性行為」といっても様々ですが、セックス(膣性交)以外でも感染するのでしょうか。

性病は、病原体を含む分泌液(精液、膣分泌液、血液など)が、体の粘膜に付着することで感染します。そのため、セックス(膣性交)以外にも次のような行為で感染する可能性があります。

キス

ヘルペスは皮膚と皮膚の接触で感染しますので、口に病原菌がいればキスでも感染する可能性があります。

一方、「のど」に感染したクラミジアや淋病に関しては、軽くキスする程度では感染リスクは低いと言われています。しかし、ディープキスの場合は唾液を介することで感染リスクが高まります。

また、HIVについてはキスによる感染報告はなく、感染リスクは極めて低いと言えます。

オーラルセックス(口腔性交)

フェラチオやクンニリングスなどを指します。口の中は粘膜ですので、性器を口に咥えたり舐めたりすることで体液が口の中に入ることになるため、パートナーが感染していれば、感染の可能性があります。

また逆に、口の中が性病に感染していた場合は、口腔内の病原体が相手の性器にうつり、パートナーを感染させることもあるので注意が必要です。

国内で感染者数が特に多いクラミジアや淋病は「口」にも感染することがある上に、症状が出ないことも多いため、知らず知らずのうちに感染していたり、感染させてしまう危険性があります。

アナルセックス(肛門性交)

性病はアナルセックスでも感染します。むしろ、アナルセックスは通常のセックスよりも感染リスクが高いと言われています。

その理由は、直腸の粘膜はとても薄く、挿入時に傷つきやすいためです。傷口があると、そこからHIVや他の感染症が入り込み、感染しやすくなります。

直腸の性病も症状が出ないことが多いので、知らないうちに感染したり、させてしまう可能性があります。

 

 

3.日常生活(回し飲み、握手、お風呂など)では感染する?

日常生活において、他人の体液や粘膜に触れることはほぼないため、性行為以外では感染することはほぼありません。

淋病やクラミジア、膣トリコモナス症などは、体液がついたタオルや下着などから感染する可能性もゼロではありませんが、可能性としては非常に少ないと言えます。

また、性病は感染するものですので、自然発生することもありません。感染した場合は、必ずどこかで(誰かから)うつされたということになります。

 

 

4.性行為の回数は関係あるの?

もちろん、性行為の回数が多いほど、性行為の相手が多いほど、感染するリスクは高まります。(相手が性病に感染していないと分かっている場合を除く。)

しかし、たった1度のセックスであっても、感染する可能性があるので注意が必要です。

例えば、クラミジアは1度の性行為で感染する確率は30%~50%と言われています。

さらにクラミジアに関しては、日本国内の感染者数は40万人以上いると言われており、知らない人とのたった1度のセックスであっても、きちんと検査を受けることをおすすめします。

 

 

5.性行為以外の感染(母子感染)

以上のとおり、性病は基本的に性行為により感染するものですが、例外として、母親から赤ちゃんに感染する(母子感染)することがあります。

梅毒、クラミジア、HIVなど多くの性病で母子感染の可能性があり、先天性の障害の原因となったり、最悪の場合、死に至ることすらあります。

妊娠を希望している方は、妊娠前に必ず性病の検査を受けるようにしましょう。万一、性病に感染していても、妊娠前に男女ともに完治させておくことで赤ちゃんを守ることにつながります。

もちろん、妊娠中に感染しないよう努めることも大切です。

 

 

6.性病の予防方法は?

では、性病はどうやって予防すればよいのでしょうか?ここでは効果的な予防方法を解説いたします。

 セックスをしない

当然ながら、一番安全で確実です。セックスをしないというのも、感染しないための重要な選択肢です。

 特定の相手のみとセックスをする

お互いが性病に感染していないことが確実で、他にセックスする相手がいなければ、安全と言えます。

しかし、今は特定の相手しかいなくても、例えば過去に他の人と性的接触があれば、症状がないだけでもしかしたら感染しているかもしれません。新しいパートナーができたときなどは、お互いにしっかり検査/治療を受けることが大切です。

 コンドームを使用する

正しくコンドームを着用することで、性病を効果的に予防することができます。

セックス(膣性交)の時だけでなく、オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)の時も必ず着けるようにしましょう。

また、コンドームを正しく使用することも重要です。コンドームの使用期限を守り劣化したものは使わない、爪などで傷つけないなど、正しく使うことで予防効果を高めることができます。

一方、ヘルペス感染症のように皮膚と皮膚の接触でも感染するものについては、コンドーム等では防ぎきれない場合もあります。そのため、性器や口腔周囲に違和感・異変を感じる時はキスや性行為(オーラルセックス等を含む)を控えて、早めに検査を受けることをおすすめいたします。

 ワクチンや予防薬を使用する

性病には、ワクチン(予防接種)や予防薬が存在するものもあります。

性行為の相手や回数が多い方など、感染リスクが高い方は、これらの方法も検討しましょう

▶予防方法についてより詳しくはこちら

 

 

 

7.予防(ゴム等)をし忘れた時は?

性病の予防方法は理解していても、

”ついお酒の勢いで知らない人とセックスしてしまった…”

”コンドームなしでセックスしてしまった/破れてしまった…”

ということもあると思います。そんな時はどうすればよいでしょうか。

 

◆性病の検査を受けましょう

症状が出ていなくても、性病の検査をしっかりと受けましょう。検査項目は、感染者数の多い「淋菌」「クラミジア」「梅毒」の他、「HIV」「B型肝炎」なども受けるとよいでしょう。

淋菌やクラミジアは「のど」や「肛門」にも感染しますので、キスやオーラルセックスなどをしたときは、性器以外の部位も検査を受けましょう。

▶セット検査について詳しく

その際、性行為から一定期間経過しないと、正確な検査ができないことがあるので、注意しましょう。

▶検査可能時期について詳しく

 

◆HIV(エイズ)の感染が心配なときは?

HIVは感染機会から72時間以内に予防薬を服用することで、感染リスクを大幅に下げることができます(PEP療法)。心配な方はお気軽に当院までご相談ください。

▶PEP療法について詳しく

 

◆しっかりと治療をしましょう。

検査で陽性が出た場合はしっかりと治療をしましょう。症状がない・症状が治まったからといって治療をしないと、パートナーに感染させたり、症状が再発する恐れがあります。

ほとんどの性病は治療すれば治すことができますので、ご安心ください。

 

 

心配な時は、まずはお気軽にご来院ください。

 

オンライン診療なら、来院せずに検査・治療が可能です。

 

この記事を監修した人

塩尻大輔

パーソナルヘルスクリニック院長
塩尻大輔

国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)にて、HIV(エイズ)・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。

性感染症専門 パーソナルヘルスクリニック
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