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性感染症の潜伏期間と検査可能時期について
”よく知らない人とエッチをしてしまったけれど、症状が出てないから大丈夫だよね”
”陰部が痒いし、もしかして性病?。心配だから口で…”
なんて考えていませんか?
性感染症(性病)には「潜伏期間」といって、症状が出るまでに時間がかかることがあります。
また、陰部だけでなく「のど」にも感染することがあるので注意が必要です。
目次
1.潜伏期間とは
病原体に感染してから症状が出るまでの期間のことを「潜伏期間」といいます。
性感染症の場合、潜伏期間はその種類によって大きく異なります。
例えば淋菌(淋病)の場合は2~7日程度と比較的すぐに症状がでることも多いのですが、HIVの場合は3ヶ月~数年程度と言われています。
また、個人差も大きく、一般的に言われる潜伏期間はあくまで目安として捉えることが必要です。
さらに、女性のクラミジアなどは、感染していても症状がまったく出ないケースも多くあります。
そのため、一般的な潜伏期間が経過して症状が出なかったとしても安心せず、感染の心当たりがある場合は検査を受けることが非常に大切です。
2.潜伏期間中にも他人にうつる?
感染している場合、潜伏期間中で症状が出ていなくても、性行為等により他人にうつる可能性があるので注意が必要です。
また、淋菌やクラミジアなどは、キスやオーラル行為(フェラチオやクンニリングス)等により「のど」や「肛門」などにも感染することがあります。
さらに「のど」や「肛門」から、相手の性器に感染することもあるため、「本番じゃないから大丈夫」と思っていても、知らない間に感染していたり、感染させていたりするので要注意です。
3.検査可能時期について
先述のとおり、潜伏期間はあくまで目安であり、症状の有無に関わらず早めに検査をすることが重要ですが、早ければ早いほどよいというものでもありません。
病原体に感染していても、その病気の検査値が検査で検出可能な限界を下回る期間(ウィンドウ・ピリオドといいます)に検査を受けると、正確な検査結果が得られない恐れがあります。
感染機会からどのくらいの期間が必要かは、性感染症や検査の種類によって異なりますので注意が必要です。
4.性感染症それぞれの潜伏期間・検査可能時期は?
主な性感染症の一般的な潜伏期間、主な症状、検査可能時期は次の通りです。
【代表的な性病の潜伏期間・症状・検査可能時期】
※表より抜粋
淋菌:2~7日程度、排尿時痛・おりもの増加等、感染機会からすぐ
クラミジア:1日~3週間程度、尿道の違和感・臭い等、感染機会からすぐ
梅毒:3週間~3ヶ月程度、シコリ・バラ疹等、感染機会から6週間以降
性器ヘルペス:3日~1週間程度、痒みや水泡、感染機会から24時間以降
トリコモナス症:1~3週間程度、尿道の痒み・臭い等、感染機会から24時間以降
マイコプラズマ・ウレアプラズマ:1~3週間程度、排尿時の不快感等、感染機会から24時間以降
5.心配なときはまず相談を
潜伏期間は個人差が大きく、感染してもそもそも症状が出ないケースもあります。
そのため、潜伏期間にあまりとらわれることなく、性病が心配な場合は早めに検査を受けることが重要ですが、そもそも自分がどの検査を受ければよいか分からないことも多いかと思います。
そんな時は、まずは性病科(性感染症内科)のある医療機関で相談してみましょう。
当院ではLINEで無料相談ができますので、心配な時はお気軽にご相談ください。
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電話で相談 ➡03-5817-4415