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どこ?何科?性病の検査・治療【無料・有料検査の利点欠点を解説!】
どこへ行く?何科?性病の検査・治療【無料・有料検査の利点欠点を解説!】
”陰部が痒くて病院で見てもらいたいけれど何科にいけばいいの?”
”性風俗店に行き性感染症にかかっていないか心配。どこで検査を受ければいいの?”
皆さんは性感染症について心配な時にどこで相談しますか?
保健所、性病科(性感染症内科)、泌尿器科、婦人科などいろいろありますが、違いがよく分からないという方は多いと思います。
今回はそれぞれのメリットやデメリット、ケースに応じたおすすめ診療科などをご紹介いたします。
1.検査を受けるだけ?治療が必要?
まずは、すでに症状が出ていて治療が必要なのか、症状はなく検査のみを受けたいのかによって違ってきます。
すでに症状が出ている場合、治療には医療機関での受診が必要ですので、「3.症状がある場合、医療機関での検査を希望する場合」をご覧ください。
2.検査を受けるだけでよい場合
性感染症の検査を受けられるのは、主に保健所(各自治体)、病院や診療所などの医療機関(性病科、泌尿器科、婦人科など)などが挙げられます。
どちらで検査を受けた方がよいのでしょうか?それぞれのメリットデメリットをご説明します。
メリット
・無料で検査が受けられる
各地方自治体が実施しており、無料で検査を受けることができます。検査は匿名で受けることも可能です。
デメリット
・検査の種類が少ない
気を付けるべき性感染症は数多くあるのですが、保健所では通常、HIV、梅毒、淋菌、クラミジアの4種類しか受けることができません。
・検査できる日が少ない
保健所で検査を受けられる日は限られています(例:毎月第一水曜のみ)。また、検査に定員があるなど、自分の希望する日時に受けられないことも多いです。
・治療は別の医療機関となる
もし検査で陽性だった場合、保健所では治療はできないので、医療機関を受診する必要があります。
メリット
・様々な性病の検査が可能
HIV、梅毒、淋菌、クラミジア以外にも、様々な検査を受けることができます(ヘルペス、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、HPVなど)。また、「のど」の検査や、当院のように「肛門」の検査も可能なところもあります。
・好きな日時に検査できる
保健所よりも受診できる時間の幅が広く、自分の好きな日時に受診できます。当院のように夜間診療を行う医院もあります。
・治療も可能
検査で陽性が出た場合、そのまま治療に移ることができます。
・オンライン診療なら自宅で検査可能
オンライン診療等を実施している医療機関であれば、来院せずに検査を受けることも可能です。
デメリット
・費用がかかる
保健所のように無料ではなく、費用がかかります。
・匿名で検査が受けられないこともある
医療機関によっては匿名で検査が受けられない場合もあります。(当院は匿名で検査可能です。)
<検査のみ受けたい場合>
・とにかく費用を抑えたい方
⇒各自治体の保健所がおすすめ
・忙しい方
・幅広い性感染症の検査を受けたい方
・症状がある方
⇒医療機関がおすすめ
3.性器の検査・治療を受けたい方(医療機関)
性器に症状があり治療を受けたい場合、泌尿器科、婦人科、性病科(性感染症内科)など様々な診療科があります。しかし、その中でどこを受診すればよいかわからない方も多いと思います。
ここでは、それぞれの診療科の特徴をご説明します。
・男性も女性も受診可能
一般的に、男性、女性を問わず、性感染症全般を専門的に扱っている診療科です。(男性のみ/女性のみを診療する医療機関もあるので注意。当院は誰でも受診可能です)
・性病のエキスパート
性感染症に関することであれば、泌尿器科、婦人科のほか、内科、外科、皮膚科などの範疇も扱うため、広く性感染症全般の症状や治療法について詳しいと言えます。
・「のど」や「肛門」も検査・治療
性器以外の「のど」や「肛門」の性感染症についても検査・治療が可能な場合が多いです。
・性病の心当たりがなければ他の診療科へ
症状の原因が性感染症以外だった場合には、結果的に他の診療科の方が適していると言えます。
・男性生殖器系が専門
泌尿器科は腎臓・尿道などの尿路系、陰茎・前立腺などの男性生殖器系が専門の診療科となります。
・女性は専門外のことも
男性の性器周りの病気や治療に詳しい一方、医療機関によっては女性の性感染症は専門外となることもあります。
・性病に関しては性病科の方が詳しい
性病科ほど性感染症に特化しているわけではないため、性感染症に関しては一般的に性病科の方が詳しいと言えます。
・女性特有の疾患が専門
婦人科は、女性に関連する特有の疾患を扱う診療科です。
・生理や妊娠にも詳しい
そのため、膣や子宮、卵巣の病気に詳しく、生理や妊娠との関係にも詳しいです。
・性病に関しては性病科の方が詳しい
当然ながら男性は専門外であり、泌尿器科同様、性感染症に関しては一般的に性病科の方が詳しいと言えます。
<性器の症状、検査を受ける場合>
・性病の心あたりがある場合
⇒性病科(性感染症内科)がおすすめ
・性病の心あたりがない場合
⇒泌尿器科(男性)、婦人科(女性)がおすすめ
【こちらもご覧ください】
4.のど/皮膚/肛門の検査・治療を希望の場合
性病は、性器以外の部位にも感染し、症状を引き起こすことがあります。
例えば、のどの腫れや痛みといった風邪のような症状が、実は性病の「クラミジア」だったということもあります。
【のどの腫れや痛み、違和感など】
・性病の心当たりがある場合
⇒性病科で検査を受けてみましょう
・性病の心当たりがない場合
⇒耳鼻咽喉科がおすすめ
【皮膚のできものなど】
・性病の心当たりがある場合
⇒性病科で検査を受けてみましょう
・性病の心当たりがない
・性器そのものではなく周囲のみに症状がある場合
⇒皮膚科がおすすめ
【肛門のイボ、痛み、出血など】
・性病の心当たりがある場合
⇒性病科で検査を受けてみましょう
・性病の心当たりがない場合
⇒肛門科がおすすめ
4.お気軽に相談ください(オンライン診療・郵送検査も)
性病科での診察や検査をご希望でしたら、ぜひパーソナルヘルスクリニックをご利用ください。
当院の医師は全員、国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)に勤務しており、性病の検査・治療のほか、HIVやPrEPに関してもエビデンスのある科学的根拠に基づいた正しい知識をご提供するとともに、服用方法などのご相談にいつでも対応いたします。
来院が難しい方には、オンライン診療や郵送検査も可能です。
”性器が痛くて治療をしたいけどいくらくらいかかるのかな…?”
”昨日、性行為をして不安だけど、今日検査を受けられるかな…?”
というように、受診前に不安なことがある場合は、LINEチャットでお気軽にご相談下さい。
※お返事にお時間を頂く場合がございます。
※診断など専門的なご説明はできません。(来院/オンライン診療をご利用ください)
メールで相談 ➡申込フォームへ
電話で相談 ➡03-5817-4415
性感染症は他人に相談すること、検査を受けることに抵抗があるかもしれませんが、感染していても症状が出ないこともある上に、放置すると不妊につながることもあり、定期的な検査と早期の治療が大切です。
当院のように匿名での検査や夜間診療を行っている医療機関もあります。
性感染症で悩んでいる方はたくさんいますので、恥ずかしがらずにまずは相談してみてください。
国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)にて、HIV(エイズ)・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。
東京都文京区湯島3-39-3-6F
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