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【エラ】性交後120時間以内の服用で有効な緊急避妊ピル-郵送でも発送可能
【避妊に失敗したら迷わず受診してください】
当院では、望まない妊娠を避けるために、性行為後120時間以内の内服でも避妊成功率98.9%の効果がある最新のアフターピルもご用意しております。
今回は、緊急避妊薬それぞれの違いと注意点などについてご説明いたします。
東京の上野・御徒町駅にあるパーソナルヘルスクリニックです。当院は、平日は夜8時30分まで、土曜日は夜8時まで診察しています(祝日休診)。
当院は院内処方を採用しているため、当日に院内でお薬をお渡しします。お急ぎの方はお気軽にお電話ください。
お1人でのご来院はもちろん、パートナーと一緒に来院される方もいらっしゃいます。
遠方の方は、当院のオンライン診療を受診後、お薬を郵送にてお届けします。
1.性行為後に妊娠を阻止する方法と効果
妊娠を望んでいないにもかかわらず、妊娠の可能性がある性交があった場合、緊急避妊薬で
妊娠を阻止できる場合があります。
2.緊急避妊薬の種類
当院で処方してる緊急避妊薬は、下記の3種類です。
① エラ(ella)
② ノルレボ
③ レボノルゲストレル(ノルレボ後発品)
上記3つの緊急避妊薬の服用時期と値段はこちらです。
① エラ(ella)
◆薬費用
1回1錠 8,800円(税込)
◆服用時期と方法
性行為後120時間(5日間)以内に、1回1錠を服用
◆避妊成功率
服用期間内の服用で妊娠阻止の成功率98.9%
※服用が早ければ早い程、成功率は高くなりますので、少しでも早い服用を推奨します。
◆効能
エラの有効成分である黄体ホルモンの「ウリプリスタル酢酸エステル」は排卵を遅らせたり妨げる効果があります。主にその作用を利用して、妊娠を阻止します。
◆その他
日本では未承認ですが米国FDA(アメリカ食品医薬品局)では緊急避妊薬として認可されており、海外では主流の緊急避妊薬です。
有効成分「ウリプリスタル酢酸エステル(黄体ホルモン)」は、子宮筋腫の治療薬としても使用されています。
② ノルレボ(先発品)
◆薬費用
1回1錠 14,000円(税込)
◆服用時期と方法
性行為後72時間(3日間)以内に1回1錠の服用で避妊効果
◆効能
有効成分である黄体ホルモンの作用によって排卵を抑制することで妊娠を防ぎます。 さらに、子宮内膜の増殖を抑制することで、受精卵ができても着床を防いで妊娠を防止します。
◆その他
厚生労働省承認の緊急避妊薬です。
③ レボノルゲストレル(ノルレボジェネリック)
◆薬費用
1回1錠 8,800円(税込)
◆服用時期と方法
性行為後72時間(3日間)以内に1回1錠の服用で避妊効果
◆効能
有効成分である黄体ホルモンの作用によって排卵を抑制することで妊娠を防ぎます。 さらに、子宮内膜の増殖を抑制することで、受精卵ができても着床を防いで妊娠を防止します。
◆その他
厚生労働省承認の緊急避妊薬です。
※BMIの計算方法 BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
※診察料(初診料2,500円 再診料1,000円 )
3.緊急避妊薬使用の注意点
◆服用後、吐いてしまった場合
服用後、3時間以内に嘔吐した場合には、妊娠阻止効果が得られない場合があります。3時間以内に嘔吐した場合は、もう1錠の服用が必要です。
※オンライン処方では、万が一吐いてしまった場合に服用期間内の薬到着が難しいため、患者様によっては念のために最初から2錠処方を希望される方もいらっしゃいます。
◆緊急避妊薬を服用してはいけない人
・本剤の成分に対しアレルギーのある方
・妊娠中の方
・心臓や肝障害の指摘のある方
・授乳中の方
4.その他の注意点
4-1.緊急避妊薬の副作用
アフターピルには女性ホルモンの容量が多いため、副作用が出ることがありますが、ほとんどの副作用は軽度で一時的なものです。
緊急避妊薬の主な副作用は、吐き気のほか頭痛、倦怠感、腹痛、生理痛等があります。
※当院では、吐き気止めや頭痛薬を使用することができます。
※3時間以内に嘔吐した場合は、もう1錠の服用が必要です。万が一の嘔吐が心配な方は、同時に2錠(1錠は使用、1錠は嘔吐した場合の予備)処方することも可能です。
4-2. 72時間/120時間を過ぎてしまった場合
性行為後から緊急避妊薬を推奨する時間が過ぎてしまった場合も、緊急避妊薬を服用することができます。
性行為後から72時間以上でも120時間以内の場合は、エラの適用内ですし、120時間を過ぎて服用した場合にも、性行為後の120時間以内と比べると効果は大きく落ち込んでしまいますが、それでも一定の効果を期待することができますので、医師にご相談ください。
5.さいごに
緊急避妊薬を利用される患者さんは、
「セックス時にコンドーム等の使用をしなかった」
「コンドームをしたのに外れたり破けれたりしてしまった」
「コンドームを使ってもらえなかった」
「性暴力被害にあってしまった」
等、ご事情は様々です。
妊娠が心配な行為があった場合は、行為後から、しだいに妊娠不安がつのっていきますね。
当院では、妊娠を希望していない方に妊娠可能性がある行為があった場合は、苦しい思いをすることなく緊急避妊薬にたどり着いてほしいと願っています。
「緊急避妊薬を使った方がいいかな」「受診して嫌なこと聞かれないかな」等、アフターピルの服用に関しては、不安や疑問が多いかと思います。
みなさまの心に寄り添って適切な対応をさせていただきたいと思っていますので、お気軽にご相談ください。
▶日常的に避妊したい方
https://ph-clinic.org/ladies/pill3/
▶コンドームで避妊失敗?妊娠希望していないのに│アフターピル(緊急避妊ピル)
https://ph-clinic.org/ladies/pills1/
※こちらのブログにも、エラについてを追記
国立国際医療研究センターのエイズ治療・研究開発センター(ACC)にて、HIV(エイズ)・性感染症の診療や研究活動に従事。HIVやPrEPをはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供します。
参考文献
▼日本産科婦人科学会
緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成 28 年度改訂版)
https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kinkyuhinin_shishin_H28.pdf
▼Perrigo Company
https://www.ellaone.co.uk/all-you-need-to-know-about-taking-ellaone/