JR御徒町駅3分 JR上野駅8分

〒113-0034
東京都文京区湯島3-39-3上野不二ビル6F

tel:03-5817-441503-5817-4415

診療時間
午後 14:30~18:00 - 午後12:00~15:00 -
夜間 18:00~20:30 - 夜間16:30~20:00 -

定休日:水・日・祝日 ◎印:女性医師診療 

※最終受付は、診療終了時間の15分前迄です。

※診察医師は変更になる場合があります。希望がある場合はお問合せ下さい。

ブログ

活動実績

医療法人社団 マキマ会 を設立-性病で悩む方々の助けになりたい-

公開日|2021.10.01 更新日|2021.11.22

医療法人とは、より医療を通じた社会貢献ができるように、より運営の透明性が確保されるように、法律(医療法)によって規定された団体となります。

この度、東京都より医療法人の設立許可がおり、「医療法人社団  マキマ会」を設立したことをお知らせいたします。

 

 

 

 

1.「マキマ」とは?

【理事長  塩尻大輔の無医村地域マサイ村での診療の様子】

 

「医療法人社団 マキマ会」

カタカナ表記の医療法人名は珍しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

「マキマ」とは、東アフリカのケニアにある地名です。

当会理事長・当院院長の塩尻大輔は、日本生まれですが長い間ケニアで育ちました。そして、塩尻院長のご両親が、エイズにより両親を失った子供たちのための孤児院を運営しているのですが、その孤児院がある場所がケニアの「マキマ」です。

パーソナルヘルスクリニックは、感染症、特にHIVを世界からなくしたいという院長の思いから生まれましたが、その大きな契機となり、またその思いの象徴と言える場所であることから、医療法人の名前として掲げることに致しました。

 

⇩ここがマキマ、中央にある赤い屋根の建物がエイズ孤児院 ACEF Jump & Smile Children Centre です。

https://goo.gl/maps/aOQum

 

 

2.HIV新規陽性者をゼロにしたい

先進国の中で、日本だけがHIVの感染拡大に歯止めがかかっていないという状況をご存じでしょうか。

日本の新規HIV感染者報告数は、2006年頃から年間1,000人程度で高止まりしている状態が続いています。

しかも、これはあくまで「報告された」件数であり、実際には検査を受けたことがなく、HIVに感染しているのに気づいていない人がかなりの人数いると考えられています。

 

HIVの感染拡大を抑えるために「90-90-90」という考え方があります。

これは、

・HIV感染者のうち90%が検査を受けて、HIVに感染していることを知る

・感染が判明した人のうち90%がHIVの治療を始める

・そのうち90%が治療の効果で、体内のウィルスを検出限界値以下にする

という目標で、達成できればその地域の新規感染者の拡大が止まるとされています。

 

日本の状況ですが、2015年のデータで、「86-83-99」にとどまっており、「90-90-90」には届いておらず、感染拡大が続いています。

特に、問題なのは最初の「86」であり、これはつまりHIVに感染しているのに検査で把握できていない人が14%(人数にすると3,000人以上)もいるということです。

より多くの人がHIVに関心を持ち、定期的に検査を受けることが必要だと言えます。

 

HIV検査の普及啓発活動(HIVワンコイン検査)

当院では、より多くの人が気軽にHIV検査を受けることができるように、ワンコイン(500円)でHIV検査が受けられる

HIVワンコイン検査

HIV学生ワンコイン検査デー

を定期的に開催しています。

特に現在は、新型コロナウィルス(Covid-19)の影響で保健所によるHIV検査の規模が縮小されている自治体も多い状況です。

当会は、今後もHIV検査の普及啓発に向け、様々な取り組みを行っていきたいと考えております。

 

HIV予防薬、PrEP(プレップ)のジェネリック薬を処方

PrEP(プレップ)というHIVへの予防方法をご存じでしょうか。

これは、日常的に抗ウィルス薬を服用することで、HIVへの感染リスクを大幅に下げることができる新しいHIVの予防方法で、すでに欧米諸国を中心に広まっており、世界では40か国以上で承認されています。

コンドームは相手任せの予防法ですが、PrEPは自分の身を自分自身で守ることができます。

しかし一方で、PrEPの薬品は非常に高価であり、通常は1ヶ月あたり11万円以上の費用が掛かってしまいます。

個人輸入により安価なジェネリック薬を入手している方もいらっしゃいますが、必要な検査を受けていない、誤った飲み方をしている、薬の品質の保証がない、といった様々なリスクがあります。

 

そこで当院、パーソナルヘルスクリニックは、2020年6月、日本で初めてPrEPのジェネリック薬の処方を開始いたしました(当院調べ)。

当院では、薬品の成分分析を独自に実施し、先発品と成分が同じであることを確認しています。

また、必要な検査、飲み方に困ったときの相談など、医療サポート付きなので安心してご利用いただけます。

PrEPが日本でも広く普及し、多くの方が適切にHIV予防をすることで、HIV新規陽性者がゼロになることを切に願っております。

 

 

3.最後に/性病で悩む世界中の方々のために

 

パーソナルヘルスクリニックは、患者様のプライバシーや利便性に配慮した全く新しい性感染症クリニックとして、2019年7月にオープンいたしました。

現在では、日々多くの患者様にご来院いただくとともに、オンライン診療を通して日本全国の方々にご利用いただいております。

また、PrEPを服用する患者様も増加しており、HIVの予防について多くの方々が関心を持ち、実際に予防に向けた行動をとっていただいていることを実感するとともに、日本のHIV新規陽性者「ゼロ」に向けて、確かな手ごたえを感じております。

 

今後も、よりいっそう日本や世界の性病で悩む方々の助けになれるよう、様々な取り組みを行っていきたいと考えております。

「性病について心配だけど、誰にも相談できない」と悩んでいる方々が、気軽に相談できるようなクリニック運営を目指していきたいと思っております。

 

医療法人社団マキマ会 パーソナルヘルスクリニックを今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

 

医療法人社団マキマ会 理事長

パーソナルヘルスクリニック 院長

塩尻 大輔