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ロゴマークに込められた私たちの思い
こんにちは、院長の塩尻大輔です。今日は、当院のロゴに込められた思いをお話ししたいと思います。
①日本で拡大する、HIVへの思い
ロゴを見て、ピンと来た方もいらっしゃるかと思いますが、ロゴの中にはレッド・リボンが描かれています。レッド・リボンはHIV/AIDSへの理解と支援の象徴です。私も、世界のHIV感染を少しでも減らし、また現在HIVと共に生きる人々の役に立ちたいというという思いがあり、レッド・リボンを使用しました。
私は国立国際医療研究センターの部局であるエイズ治療・研究開発センター(通称ACC)で非常勤医師として日々、診療を行うかたわら、大学院生として、現在HIV/AIDSやヒトパピローマウイルスについての研究も並行しております。ACCは日本のエイズ治療の研究開発の最先端を担っており、エイズやHIVについての最新情報の発信などを精力的に行なっています。
HIV研究の一員として、まずは私のできることからと、今回クリニックの開設を考えました。そして皆様がHIVを始め性病の検査をもっと身近に受けられるよう、以下の環境づくりに努めました。
●お仕事をされている方も受けやすいよう、夜間に検査・診療が受けられること
●保健所などではカバーしていない性病の検査や診察が行えること
●保険診療でできない複数の検査をスクリーニング目的として、または症状に対して治療も含めて可能とすること
●近年増加している、外国人居住者のために、英語で対応できるクリニックであること
●感染症科医の視点から、適切な医療を提供すること
おかげ様で、他院では梅毒の治療方法がわからないと言われた方や、その他の検査機関から紹介されて来ましたという方も、多くいらっしゃるようになりました。
また、私の中でACCの存在は大きく、たくさんの信頼できる先生方、看護師の方、またHIV/AIDSの啓蒙活動を行うNPOの方々と繋がることができ、今後も各部署と連携を取りながら日本のHIVについて様々な取り組みをしていきたいと思います。
患者さまの目線からも、こんなサービスを提供してほしい、こんなクリニックがあったらいいな、など、ご意見がありましたら、ぜひ当院にご意見をいただきたいと思います。
②母国ケニアへの思い
ロゴマークの黒、赤、緑は、ケニアの国旗から連想しました。
私は9歳からアフリカ・ケニアで育ち、ケニアで医師として働いていました。アフリカは世界で一番HIV/AIDSが多い地域であり、ケニアも現在約160万人のHIV感染者がいて、大きな問題となっております。私はいつか日本とケニアでHIVに関するプロジェクトをやっていきたいと
思い描いています。その第一歩としてこのクリニックを立ち上げました。
今後もめまぐるしくグローバル化が進む中で、私にしかできない医師としての役割を担っていけたらと考えています。