このようなお悩みはありませんか？

 

一つでも当てはまれば、「ED（勃起不全）」かもしれません。

 

実は日本でED（勃起不全、勃起障害）の人は3人に1人、50歳以上では2人に1人いると言われいます。また、20代～30代の方の相談も増えています。

今回は勃起の仕組みと勃起不全の原因別の対処法、ED治療薬の治療薬の種類と特徴をご説明いたします。

 

 

1.勃起がうまくいかない理由は？

性的興奮や性的刺激を受けた脳には、性欲が高まります。脳から、性欲の反応として勃起命令を出します。

そして「脳→脊髄→勃起神経→陰茎」の順番で伝達されます。

このことにより、陰茎に血液が多く流れ込み、勃起が起きるのです。

※「朝勃ち」等の性的刺激とは関係のない夜間勃起もあります。

 

勃起不全は、この伝達がうまくいかない場合に起こるわけです。

 

 

2.ED治療薬の効果は？

脳からペニスへの勃起命令の伝達をスムーズにさせるために、ED治療薬が効果的です。

 

ED治療薬として日本で使われているのは、バイアグラ（シルデナフィル）、レビトラ（バルデナフィル）、シアリス（タダラフィル）の3種類のお薬です。

※いずれのお薬も、勃起を抑制するPDE5の働きを阻害し、勃起が起こりやすくする効果があります。

 

 

 

3.EDの原因は？

EDはその原因により、大きく分けて４つに分類されます。

 

３-（１）心因性ED：精神的ストレス等が原因

比較的若い方に多くみられます（20代、30代、40代）。

 

精神的なストレスが原因となり、性的な興奮がうまく伝わらず、EDが起きることがあります。

 

例えば、仕事上や家庭内のストレス、妊活によるプレッシャー、性交がうまくいかなかったときのトラウマなどが原因になることがあります。

 

心因性EDは体に異常がないことが多いので、ED治療薬の効果が現れやすいと言えます。しかしながら、根本的な解決には心理的なストレスを取り除くことが必要となってきますので、結果を焦らず、ED治療薬を使用することで少しずつ自信を取り戻していきましょう。

 

３-（２）器質性ED：血管や神経の障害が原因

50代以上の方に多くみられます。

 

加齢などによって動脈硬化（血管が固くなる症状）が進行すると、血液が十分に海綿体に流れ込まなくなり、ED（勃起不全）になることがあります。

 

また生活習慣病（糖尿病、高血圧、高脂質症）の方の場合も、血液に負担がかかることで動脈硬化が進行し、EDが起こりやすくなります。

 

そのほか神経系の異常として、糖尿病やアルツハイマー病、パーキンソン病などの病気のほか、脳出血や事故などによる外傷等によってもEDが起こることがあります。

 

不慮の事故などによって神経が傷ついてしまった場合など、治療薬を服用しても効果が得られないことがあります。

 

一方、高血圧症などで血管が硬化し血流が悪くなっている場合などには、ED治療薬を服用することで血流がよくなり、EDが改善されることが期待できます。

 

 

３-（３）混合性ED：複数の要因によるED

中高年の方に多くみられます（50代～）。

 

血管や神経の障害のほか、精神的なストレス等の複合要因によるもので、心因性EDと器質性EDが混在している状態です。

 

３-（４）薬剤性ED：特定の薬が原因

一部の薬剤には、EDの原因となるものがあります。

 

・中枢神経に作用する薬：解熱・消炎鎮痛剤、抗うつ薬、睡眠鎮静薬などの向精神薬

・末梢神経に作用する薬：筋弛緩薬、麻酔薬、抗コリン薬

・循環器系に作用する薬：不整脈治療薬、利尿剤、降圧剤、血管拡張剤、高脂血症用剤

・消化管に作用する薬：消化性潰瘍治療薬、抗コリン薬、鎮けい薬

 

 

4.ED治療薬の種類と特徴・費用

ED治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類と、そのジェネリックがあります。主な違いは次のとおりです。

 

４-（１）バイアグラ

バイアグラのジェネリック薬には、シルデナフィルがあります。

【特徴】短時間で作用があり、短時間で効き目が無くなる。食事と一緒にとると効果が半減してしまうため、食前30分前服用が望ましい。

【作用時間】4～5時間程度

【服用後効果が現れるタイミング】30分～1時間程度

【副作用】ほてり、頭痛、動機、鼻づまり、目の充実（約半数の方に現れます）

【使用注意、使用禁忌】硝酸剤内服中、不整脈治療中、透析中、心筋梗塞の既往、高血圧、低血圧、高齢者（65歳以上）は注意が必要ですので、医師とご相談ください。

 

 

４-（２）レビトラ

レビトラのジェネリックには、バルデナフィルがあります。

当院では、バルデナフィルの取り扱いがございます。

【特徴】吸収が早く、即効性が高い。硬さも一番。食事と一緒にとっても問題ないが、30分前に服用するとより効果がでる。空腹時は15分程度で効果が現れてくる。

【作用時間】5～10時間程度

【服用後効果が現れるタイミング】20分～1時間程度

【副作用】ほてり、頭痛、動機、鼻づまり、目の充実（約半数の方に現れます）

【使用注意、使用禁忌】硝酸剤内服中、不整脈治療中、透析中、心筋梗塞の既往、高血圧、低血圧、高齢者（65歳以上）は注意が必要ですので、医師とご相談ください。

 

４-（３）シアリス

シアリスのジェネリックは、タダラフィルです。

 

【特徴】他と比べてマイルドで自然な効果。長時間作用する上に、副作用が少なめで好まれる。空腹で使用する方が効果がでる。

【作用時間】20～36時間程度

【服用後効果が現れるタイミング】1～3時間程度

【副作用】ほてり、頭痛、動機、鼻づまり、目の充実（約3割の方に現れます）

【使用注意、使用禁忌】硝酸剤内服中、不整脈治療中、透析中、心筋梗塞の既往、高血圧、低血圧、高齢者（65歳以上）は注意が必要ですので、医師とご相談ください。